みなさん、こんにちは

 先月は猛吹雪の日もあれば、雪解けが進むくらい穏やかな天気の日もあり、天候のアップダウンの激しいひと月でした。まだ2月ですので寒波の襲来には気を抜けませんが、節分~立春を迎えるとなると、ちょっとずつ春の足音が聞こえてきそうな感じがしますね。今シーズンはインフルエンザに関してはA型・B型共々猛威を振るっているうえに、当地域ではまだなおマイコプラズマ肺炎が散発しています。いつもいつも変わりませんが、くれぐれも体調にはお気をつけてお過ごしください。

 さて降雪が激しくなると、道路沿いと言っても受診する患者さんにクリニックの場所を案内するのに目印が見落とされることがありましたが、一昨年末にセブンイレブンが開店してからは、道案内が非常に楽になりました(まさにその後ろですので・・・)。歩いて1分もかかりませんので開店当初からよく利用させてもらっていますが、会計待ちの間にレジ周りに目を移すと、「電子タバコ」の陳列に眼がいってしまいます。このように流通しているからでしょうか、最近巻きタバコでなく電子タバコを吸っている方も、よく目にするようになりました。

 といっても、私自身紙巻きタバコの喫煙経験しかありませんので、電子タバコについての知見は全く持っていません。なのでWikipediaでググってみますと「一般的な使い捨ての紙巻きたばこと異なり、タバコ葉がペースト状に加工されている。それをヒートスティックにより加熱することで蒸気を発生させ、ニコチンやその他の成分を吸引する」とありました。ということで電子タバコを吸っている方の呼気から出る「白い」のは、「煙」ではなく「水蒸気」ということになります。

 すでにご承知のように、紙巻きタバコの「3大有害成分」は、①ニコチン、②タール、③一酸化炭素と言われています。でも火をつけて燃やしていないので、③の一酸化炭素は発生しません。また②のタールについても、ヒートスティックによる加温温度が350度ということで、タールの発生もほとんどなく、9割以上カットされると報告されています。紙巻きたばこに含まれる有害物質の総称であり発がんに高く関与しているタールを大きく削減できることが、電子タバコが評価される理由の一つと言えましょう。

 では①のニコチンについてはどうでしょう? 結論から言うと、これはしっかり電子タバコで吸引することができます。逆にいうとニコチンが摂取できなければ、品薄になるほど電子タバコが売れるわけがありません。なぜならニコチンは脳にある受容体に結合して、快感をもたらす脳内伝達物質であるドパミンを放出させます。これにより「一服する」感覚がもたらされるのです。「一酸化炭素やタールの放出がなく“一服できる“」・・・これが電子タバコの「売り」でもあり「人気」でもあるのでしょう。

 以上電子タバコについて「喫煙者」の立場でみてみましたが、喫煙者の周りの「非喫煙者」への影響はどうでしょう?これも結論から言うと「やはりどうも周りへの影響は懸念される」と言わざるを得ません。昨年7月、「米国医学会雑誌」に掲載された論文では、、加熱式電子タバコは紙巻タバコと同レベルの揮発性有機化合物(ホルムアルデヒドなど)とニコチンを発生させ、ある種の発がん物質は紙巻タバコを上回るレベルだったと報告しています。加えて電子タバコを吸っている人の呼気には、電子タバコにより発生した微粒子が肺に到達しないまま呼気に出されていたと報告されています。従いまして電子タバコといえでも、紙巻きたばこと同様な副流煙によるリスクが想定されます。電子タバコは臭いが少ないため、もしかしたら妊婦さんの旦那さんの中でも妊娠を契機に電子タバコへ変更された方もいらっしゃるのではないでしょうか?でも電子タバコでも副流煙による影響が否定できない現在、妊婦さんへの健康被害が懸念されます。妊婦さん、そして生まれてくる赤ちゃんのためには、やはり禁煙していただくのが一番だと私は考えます(2018.2.1)。


院長のcapricciosa(気まぐれ)
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