新年を向かえました。 みなさん、あけましておめでとうございます。

平成の御世になり、早いもので21年を迎えました。私がこの職につき出産に立ち会った赤ちゃんたちも成人を迎えようとしています。自分自身はそう変わらないように思えても、立ち会った赤かちゃんのほうに視点を移すと、時間の流れというのは瞬く間に過ぎてしまうものだとつくづく感じてしまいます。

子供の頃、お正月の楽しみというと「お年玉」でした。でもこれもまた「お年玉をもらう方」から、いつしか「お年玉をあげる方」になってしまいました。いまでこそ、いろいろなお年玉袋がありますが、私の子供のころは白地に水引の印刷が入ったものだけでした。シンプルな袋ではありますが、子供心にときめくものがありました。

水引は贈答品や封筒に付けられる「飾り紐」で、隋から帰国した小野妹子の下賜品に結ばれていた紅白の紐が起源とも言われていますので、その歴史は1400年以上といえましょう。慶事では紅白のほか、金銀・双銀の紐が用いられ、その結び方には結び紐の両端が上方に向く「あわじ結び」、下方に向く「超結び」があるそうです。

水引は2本の紐から慶弔を表わしますが、近頃は1本のリボンでいろいろなキャンペーンを提起することが多くなりました。輪状に折った短い一片のリボンが、キャンペーンのシンボルとなっているものを「アウェアネス・リボン Awareness ribbon」というそうです。重要な社会問題である拉致問題に対して共感・支援されている方々が青色のアウェアネス・リボンを着用しているのはマス・メディアを介して皆様方も目にされたことがあるのではないかと思います。

疾患に対する啓蒙を計ったり、その疾患に悩まされている患者さんを支援したりする際に、スタッフが着用したり、また広くその活動を知ってもらうためのシンボルとして、医療でも「アウェアネス・リボン」が使われております。産婦人科関係に関連するアウェアネス・リボンとしては以下のものがあります。



1.      赤いリボン:AIDSに対する闘い(アクト・アゲインスト・AIDSキャンペーン

 レッドリボンはもともと病気などで生涯を全うできなかった人々に対する哀悼の意を表わすヨーロッパの風習でした。それが80年代後半からAIDSで倒れる人々への理解や支援の意思を表わすシンボルとしてアメリカから発信され、今や国際合同AIDS計画のシンボルとして採用されています。日本では現在1日に4人以上がHIVに感染しているといわれております。昨年のレッドリボンキャンペーンは12.26で終わりましたが、今一度レッドリボンの意味を確認しAIDSについて考えていただければと思います。

2.      ピンクのリボン:乳がんの啓蒙

 レッドリボンと時期を同じくして、ピンクリボンも80年代から市民運動のシンボルとしてアメリカから発信されました。生活習慣の欧米化や少子高齢化により、日本人女性の20人に1人は乳がんになるといわれています。乳がんは体表に出来るがんですので、セルフチェックとても重要です。自分の体のわずかな変化に気付けるよう、入浴時、乳房だけは自らの手で手洗いする習慣をもつのはいかがでしょう。

3.      黄色いリボン:子宮内膜症の啓蒙

 イエローリボンはもともと障がいのある人々の社会参加を推進するためのシンボルですが、子宮内膜症という病気をもっと知ろう・広めようという意味をこめてシンボルとして採用されています。

以上のほか婦人科に関連するアウェアネス・リボンとしては、子宮頚がんをはじめとした婦人科がん、および多嚢胞卵巣症候群の啓蒙のシンボルとしてのティール(深緑色)リボンがあります。

これら以外にも十色以上の疾患と関連したアウェアネス・リボンがあり、それぞれの啓蒙・普及のシンボルになっております。冬といえば純白のイメージですが、色とりどりのリボンと疾患との関わりを深めることができるのも、この長期休みでならこそかもしれません。(今回のカプリは「MELIT ~患者のための医療情報リテラシー~」のHPhttp://melit.jp/voices/fight/cat140/cat158/)を参考にさせていただきました) 。(2009.1.1


院長のcapricciosa(気まぐれ)
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